スプレッドシートとスクロールロック：なぜ機能しないのか？
Googleスプレッドシートは、Microsoft Excelと同様の機能を持つパワフルなオンラインの表計算ツールです。しかし、GoogleスプレッドシートとExcelはいくつかの機能や操作方法で異なります。その一つがスクロールロック機能の有無です。
Excelでは、スクロールロックキー（通常はキーボードの右上に位置する）を使用することで、カーソルキーの操作をシート内のセル間の移動から、シート自体のスクロールに変更することができます。これは大量のデータを持つシートを素早く探索する際に便利な機能です。
しかし、Googleスプレッドシートではこのスクロールロック機能はサポートされていません。これは、Googleスプレッドシートがウェブベースのアプリケーションであるため、キーボードのスクロールロックキーの状態を直接検知することができないからです。スクロールロックキーの状態は通常、オペレーティングシステムや特定のデスクトップアプリケーションでのみ認識されます。
したがって、Googleスプレッドシートでスクロールロックのような動作を実現するには、スクロールバーを使用した手動のスクロールや、PgUp、PgDnキーを使ったページ単位のスクロールなど、他の方法を使用する必要があります。
あるいは、特定のセルを常に表示する「行の固定」や「列の固定」機能を使うことで、特定の位置を基準にスクロールするという形で、スクロールロックに似た操作感を得ることも可能です。これらの操作はメニューバーの「表示」から選択できます。
以上のように、Googleスプレッドシートはスクロールロックキーに直接対応していないため、スクロールの操作には他の方法を使用する必要があります。しかし、その他の便利な機能や、どこからでもアクセスできる利便性を考えれば、この点は小さな制約といえるでしょう。