ARRAYFORMULAとOR関数の注意点:論理演算で解決する方法
Googleスプレッドシートの便利な機能の一つであるARRAYFORMULAは、一つの式を範囲全体に適用することができる非常に強力な関数です。しかし、その使い方には注意が必要で、特にOR関数と組み合わせて使用する場合、意図した結果を得られないことがあります。
以下に一般的な間違った使用法を示します:
ARRAYFORMULA(if(or('入力用'!A:W="",'入力用'!A:W=0),"",'入力用'!A:W))
上記の式では、入力範囲が空か0であるかどうかを評価しようとしていますが、OR関数はARRAYFORMULA内で配列として処理することができません。結果として、この式は期待したように動作しないのです。
では、この問題をどのように解決すれば良いのでしょうか。ここで役立つのが論理演算です。Googleスプレッドシートでは、論理OR演算を「+」で表現することができます。つまり、上記の式を以下のように書き換えることで期待した結果を得ることができます:
ARRAYFORMULA(if(('入力用'!A:W="")+('入力用'!A:W=0),"",'入力用'!A:W))
この新しい式では、各セルが空か0であるかどうかを正しく評価し、結果として期待した配列を返します。
これは少しトリッキーな解決策かもしれませんが、スプレッドシートの制約を理解し、それに対応する方法を学ぶことで、より高度な操作を行うことができるようになります。そして、このような知識があると、Googleスプレッドシートを使ったデータ分析や作業効率化に大いに役立つでしょう。
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