JavaScript におけるエラー管理

2023年6月21日

JavaScriptにおいて、プログラム中で意図的にエラーを発生させるには throw 文を使います。これは例外を投げるということで、throw 文に続く式がエラーオブジェクトとなり、例外処理の対象となります。特に、throw new Error("エラーメッセージ") という形式はよく使われます。

javascriptCopy codethrow new Error("エラーです");

この文を実行すると、新しいエラーオブジェクトが作成され、エラーメッセージとして “エラーです" が設定されます。そしてこのエラーオブジェクトが例外として投げられ、例外処理ルーチンに引き渡されます。

例えば、Google Apps Script (GAS) では、スクリプトの実行中にエラーが発生すると、スクリプトの所有者（エディター）にエラーメッセージを含む通知メールが自動的に送信されます。これはスクリプトがエラーにより停止したことを素早く知ることができるので、問題の解決に役立ちます。

ただし、throw を使用する際は、対応する try...catch ブロックなどを用いて適切にエラー処理を行うようにしましょう。そうしないと、未捕捉の例外エラーが発生し、プログラムの実行が停止してしまいます。

以下はその一例です：

javascriptCopy codetry {
  // テスト的にエラーを発生させる
  throw new Error("エラーです");
} catch (e) {
  // ここでエラー処理を行う
  console.error(e.message);
}

これにより、エラーが発生してもスクリプトが停止することなく、適切にエラー処理が行われます。