生命保険の選び方
今回は少し趣向を変えて、生命保険の選び方です
みなさん
生命保険はどのように選んでいるでしょうか?
CMをよく見るから
アヒルだから
勧誘のおば・・・お姉さんがキレイだったから
学生時代の友人にすすめられて
基本、なんとなく勧められた物に入ってるというケースが多いと思います
今回はそうではなく、あくまで理屈で、入る保険を考えていきたいと思います
※寿命は全員、90才と決めておきます。平均より少し長生きとします
※もし、先祖代々100才以上の長寿ばかりでしたら、100才を基準にしても良いかもしれません
☆☆☆生命保険☆☆☆
天涯孤独の場合
生命保険に入る必要は、ありません(完)
両親がいる場合。両親と、自分の三人家族とします(便宜上、以降は両親はセットで考えます)
自分が30才
両親が70才、両親ともに引退し、収入は年金のみ、と仮定します
両親の生活費は月20万、年金収入が15万、毎月5万の赤字です
両親は、5*12で年間60万必要になります
貯蓄は300万とします
この場合、
必要な生活費は
60万*20年=1200万
貯蓄が300万あるので
1200-300=900
よって、必要な生命保険料は「900万」です
そして、この900万は即座に必要というわけではありません
毎年60万ずつ受け取っても、問題は無いのです
(なんだったら貯蓄がある最初の5年は受け取らなくても良いですが、面倒なので割愛します)
このように毎年受け取る事を前提に、年々受け取る保険料が少なくなる方式を「逓減(ていげん)」と呼びます。非常におトクですので、よほどでない限り逓減方式を利用しましょう。
なお、「逓減」の反対は、「一括」です。
一括と逓減の違い
一括の場合、いつ死亡しても一括で同じ金額を受け取れます。
逓減は、1年に一回受け取ります。
早く死亡するほど、受け取れる保険料が多くなります。
逆に、長生きした場合、受け取れる保険料は少なくなります。
60万を20回の逓減で保険を組むとします
自分が30、両親が70の状態で自分が死亡すると、1200万を受け取る事が出来ます
自分が35、両親が75の状態で自分が死亡すると、900万を受け取る事が出来ます
300万減っていますが、両親も年を取り、生涯必要な生活費も減っているので、生活費上的には問題は無いのです
どうしても一括を選択する場合は、以下のような状況です
生活費以外の必要経費、例えば、大きな借金などがあり、できるだけ一括で早期に現金がほしい、何か事業を起こしたい、などの明確な理由が必要です。
がいる場合を考えてみましょう
自分が30才
嫁が30才
嫁の収入は月10万、生活費は月20万(各10万ずつ)
貯蓄は500万とする
この条件で自分が30才で死亡した場合、
必要な生活費は
60年*120万=7200万
貯蓄が500万あるので
7200-500=6700万
よって、必要な生命保険料は「6700万」です。
少し高い気もします。
逓減は一般的に20回が限度です。
年間335万を受け取り、50才で合計6700万円を受け取って終わりになります。
逆算すると、奥さんが収入をあげる、もっと貯蓄をする・・・
などを行う事で、将来の不安や、保険料の負担は軽減出来ると思います
☆☆☆就労不能☆☆☆
こちらは死亡保険よりも重要だと思います
死亡保険は自分が死んだあとなので、残された人にガンバッテ!という余地がありますが、
就労不能の場合は誰も頑張ってくれません。自分のための保険になります
40才、収入20万、月々の経費8万、貯金500万とします
40才~60才まで働き、3500万の貯金ができます
65才~年金収入が月3万入るとします。65才時点の貯金は、3000万です。結構減りますね
90才の時点で、貯金残り550万で人生を終えます。
必要な金額を出します
いざという時のために500万ぐらいは置いておくとします。
そうすると、大体ちょうど40才-60才で稼ぐ「3500万」になります
この金額が、就労不能の場合、必要な保険料金です。
なお、65才で就労不能になっても、そもそも65才以上では就労していない予定なので問題はありません
一括・逓減ですが、生命保険の時と同じく、逓減です。
20回の逓減で175万もらえるような設定になります
一時金も必要なら設定しても良いと思いますが、
個人的には不要かなと思います
☆☆☆入院・ケガの保険☆☆☆
そもそも入院保険ってなんのために入るのか、ですが、
入院して仕事ができなくなった時に向けての保険です
会社勤めの人は、有給などがありますので、実は必要ではありません
注意しなければならないのは、自営業やフリーランスですね
この方々は重要度が増します
どちらにしても、貯蓄をしていればそこまで問題にはならないかと思います
基本的には支払う額の方が高くなります
入院やケガは、個人的には不要だと思います
もし、年中ケガや入院をするほど体が弱い、もしくは先祖代々体が弱い・・・
といった方は、加入されていたほうが良いかもしれません
☆☆☆ガン保険☆☆☆
ガンと診断されると100万円支給される
そして男性の生涯罹患率は65%と言われています
約3000円/月、40年加入とします
3000円*12ヶ月*40年
=144万円を、生涯かけて支払います。
受け取りの期待値は、
65万円です
期待値だけで言うと、完全にマイナスです
また、ガンにかかると手術などで休養が必要になるため、
収入の減少や、手術代としての保険料なのですが、
本当にそれほど必要でしょうか?
手術は高額医療制度がありますので、基本的には8万円で済みます
☆☆☆先進医療☆☆☆
先進医療とは何か
最新のスゴイ治療!
・・・ではなく、健康保険が適用される前の治療方法という定義です。
意味的には治験に近いですね。
ただ、この先進医療でしか治療できない病気もあり、
実際に最先端の技術を駆使した、スゴイ治療方法もあります
1回辺り、300万かかる治療費がタダになります。
罹患率は低く、ガン患者の中でも300人に一人程度です
料金はものすごく安いです。大体月100円ぐらい。
個人的には100円なら安心感も加味して、入っておいたほうがいいかな、と思います
ただし、がん保険の付随であることが多く、単体で入れない場合がほとんどです
☆☆☆ファンド☆☆☆
基本不要です。これこそ貯蓄に回しましょう
契約によってはファンドが主契約になっている場合があり、必ず1000円はファンドへ・・・という場合もあります。
要確認です。
年末調整で少し返ってくる、といいますが、大差ありません
年間¥10000のファンドを払うと、
¥150
の税金が返って来る計算になりました。ジュース買えますね。
※なお、¥100000払っても¥1500の還付にはならない。500円ぐらいが控除の限度。
要するに、年末調整でどうこうは考えないほうが良いのです
いかがでしょうか
自分なりに調べながら算出した、保険料の計算方法です
「保険料は大体1万円ぐらいにしよう」「生命保険は1000万ぐらい?」
などと曖昧な数字でスタートすると、歪で、無駄な保険になりかねません
(なお、僕はそうやって決めていました)
自分に必要な金額を算出し、必要な保険だけにしましょう。
また、日本円の貯蓄も重要です。貯蓄があれば、保険料を下げる事が出来ます。
他にも年末調整や、ファンドなど色々な要素がありますが、
おまけ程度にも考えないほうが良いかと感じました
最後になりますが、私が入ってる保険は、住友生命です
勧誘のおば・・・お姉さんがキレイだったからというのが理由です
また、保険会社の支払い能力を決める「ソルベンシーマージン比率」というものが大きいというのもあります
支払い能力があるから払ってくれるとは限りませんが、参考程度にはなると思います
もし迷ったら、この数値も参考にして下さい
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